ベーゼンドルファーの魅力
ウィーンの名器ベーゼンドルファーピアノの魅力を再認識できる体験をしました。
そのためにはいくつかの条件が揃わないと難しいのですが、その音色の魅力は他にはないものがあり、まさにヨーロッパの楽器の伝統が生きている事を感じさせます。
置き場所や調律、弾き手を選ぶ楽器、それが一般的に言われるベーゼンドルファー の扱いにくさ、とっつきにくさを左右している事がわかってきました。
その俗に言われるウィナートーンをいかにして出すか、そのタッチは繊細さを極めるものであると思われます。
その一点を目指してそこで作る、表現する音楽、それがベーゼンドルファーでありそのためにあの大きなボディを備えている。
なんとも贅沢なと言うか、よく言えば大切に手をかけるだけかけている、悪く言えば効率のよくないながら、でもなんか愛おしさを感じるそんな思いがします。
そもそも同じ世界的な名器であるスタインウェイとはその発展のしかたや楽器としての造り、思想が異なる路線上にあるもので、別楽器と言っても良いのかもしれない。
ベーゼンドルファーはチェンバロやクラヴィコードの延長上にある楽器で、プレイエルの流れを経てベヒシュタインと共にヨーロッパの伝統を受け継いできた。
スタインウェイはエラールからの流れでピアノに革命をもたらし独自の進化を遂げた楽器。ヨーロッパの流れを汲みつつもアメリカに渡り発展していった。
たしかそんな流れでした。
他のアメリカのキンボールやチッカリングもそんな感じで新しい技術を取り入れ、ヨーロッパではシュタイングレーバーがその流れなのかなと感じてます。
現代ではイタリアでファツィオリが新しい流れと言うか、素材を見直したピアノ造りにはげんでいます。
ベーゼンドルファーもかつては弾きづらいアクションで言う事をきかなく良いイメージがないと言う専門家は多い。
しかし各社良くも悪くも素材の均質化が図られてアクションの性能は良くなった。やはり弾き手にとっては思い通りに打鍵できる事が必要。
あとはピアノ本体の違いによってその個性が出てくる。いい時代になったと思います。
ベーゼンドルファー は新たにVCシリーズを開発、よりホールに対しての響きに対応できるものをとの想いが感じる。サロンのようなスペースや良く響くヨーロッパの住環境でのピアノと言うものから幅広く対応するものへと変わろうとしている。その本質を残しつつ。
全国のホールにいろいろなピアノが入るのは喜ばしい事で各個性を楽しみながら演奏できたらなんと良い事だろう。
コンサートは聞き手に楽しんでもらわなければならない。客席に届かない音のピアノでは話にならない。しかし音量だけのピアノはつまらない。
ピアノをいかに響かせて鳴らすか、それには最終的には洗練されたタッチ、そしてそれを聴き取る聴覚が必要になるだろう。
スタインウェイ一強の時代からの変化、各社しのぎを削ってきていてそれを感じる東京出張となりました。
https://youtu.be/SUZIB1WityA
そのためにはいくつかの条件が揃わないと難しいのですが、その音色の魅力は他にはないものがあり、まさにヨーロッパの楽器の伝統が生きている事を感じさせます。
置き場所や調律、弾き手を選ぶ楽器、それが一般的に言われるベーゼンドルファー の扱いにくさ、とっつきにくさを左右している事がわかってきました。
その俗に言われるウィナートーンをいかにして出すか、そのタッチは繊細さを極めるものであると思われます。
その一点を目指してそこで作る、表現する音楽、それがベーゼンドルファーでありそのためにあの大きなボディを備えている。
なんとも贅沢なと言うか、よく言えば大切に手をかけるだけかけている、悪く言えば効率のよくないながら、でもなんか愛おしさを感じるそんな思いがします。
そもそも同じ世界的な名器であるスタインウェイとはその発展のしかたや楽器としての造り、思想が異なる路線上にあるもので、別楽器と言っても良いのかもしれない。
ベーゼンドルファーはチェンバロやクラヴィコードの延長上にある楽器で、プレイエルの流れを経てベヒシュタインと共にヨーロッパの伝統を受け継いできた。
スタインウェイはエラールからの流れでピアノに革命をもたらし独自の進化を遂げた楽器。ヨーロッパの流れを汲みつつもアメリカに渡り発展していった。
たしかそんな流れでした。
他のアメリカのキンボールやチッカリングもそんな感じで新しい技術を取り入れ、ヨーロッパではシュタイングレーバーがその流れなのかなと感じてます。
現代ではイタリアでファツィオリが新しい流れと言うか、素材を見直したピアノ造りにはげんでいます。
ベーゼンドルファーもかつては弾きづらいアクションで言う事をきかなく良いイメージがないと言う専門家は多い。
しかし各社良くも悪くも素材の均質化が図られてアクションの性能は良くなった。やはり弾き手にとっては思い通りに打鍵できる事が必要。
あとはピアノ本体の違いによってその個性が出てくる。いい時代になったと思います。
ベーゼンドルファー は新たにVCシリーズを開発、よりホールに対しての響きに対応できるものをとの想いが感じる。サロンのようなスペースや良く響くヨーロッパの住環境でのピアノと言うものから幅広く対応するものへと変わろうとしている。その本質を残しつつ。
全国のホールにいろいろなピアノが入るのは喜ばしい事で各個性を楽しみながら演奏できたらなんと良い事だろう。
コンサートは聞き手に楽しんでもらわなければならない。客席に届かない音のピアノでは話にならない。しかし音量だけのピアノはつまらない。
ピアノをいかに響かせて鳴らすか、それには最終的には洗練されたタッチ、そしてそれを聴き取る聴覚が必要になるだろう。
スタインウェイ一強の時代からの変化、各社しのぎを削ってきていてそれを感じる東京出張となりました。
https://youtu.be/SUZIB1WityA
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プロフィール
Author:Masayuki Saraie
SARA PIANO
珈琲とピアノと猫をこよなく愛する
ピアノ調律師 更家雅之
楽器が求め、演奏者が求めるベストな状態へ
音の職人、更家雅之の日記や想い
ピアノや音楽、日常を通して出会う人たちとの 交流から日々考えさせられ思ったことを、日記を中心に更新中。
音楽はどんなジャンルでも大好きで聴くこと演奏することが趣味
音楽と歩んできた人生、辛い時、楽しい時、そばにはいつも音楽がありました。音楽によって救われた時期も。
そしてピアノを弾くと心が落ち着きます。
近年、調律や音楽が心に及ぼす影響を研究中。
音楽は心の世界への扉 、そして心そのもの。
ピアノ、音楽を通してこの時代に”心豊かに生きる”を実践しています。
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