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ELSNER(エルスナー)ピアノ内部修理調整

2014.02.27 Thu

先日アップライトピアノエルスナーを修理調整しましたので記録しておきたいと思います。







エルスナーピアノの黒色塗装は見たことありましたがこのマホガニー色の猫足ははじめてお目にかかりました。お蔭様でいろんなブランドのピアノを触っていますので音色や構造の違いを楽しめるのはありがたいことです。









ご依頼をいただき見積もりさせていただきましたが、さすがに年数が経っているため修理箇所がところどころ見受けられました。しかしながら幸いにもねずみなどの致命的な被害がなかったため本体は移動せず現地での修理が可能でした。

鍵盤のフェルトが虫にやられていたため張り替えることになり、鍵盤全鍵とアクションをお持ち帰りして修理することに。



鍵盤を取り付けるピンを入念に磨き入れた様子。




鍵盤下の赤いクロスを張替。真ん中ほどにあるクロス、これも全部剥がして交換。

このクロスの磨耗や虫食いは鍵盤がガタつき安定した音が出ない原因となります。剥がして張って2日~3日かかる地道な作業です。しかし鍵盤関係は他に及ぼす影響が大きいので見逃せません。








ハンマーの動きが悪いステッィクをいくつか修理。こちらは湿気によるフェルトの膨張およびピンのサビやくすみによる劣化が主な原因です。今回はハンマーにがたつきもあり、おかしいなと思っていたらハンマーを取り付けているネジの緩みが原因でした。これはしっかりと88本締めなおします。




ダンパーのロッドと呼ばれる鉄の棒を磨きます。右のペダル(ダンパーペダル)を使用したときの雑音の原因を取り除くためです。



同じくペダル関連の部品であるスプーンと呼ばれる金属製のそれこそスプーンのような形の部品を磨いていきます。年数経つとほとんどのピアノにサビのようなものが出てます。




このハンマーを削っている作業はファイリングと呼び、弾かれて弦の溝が深くなっているものをならして平らにするものです。音色を取り戻す、音色の安定、等かなり重要な作業です。

ハンマーの形を均一にするには熟練の技、経験が必要で失敗が許されない作業です。




後日お客さんのところへ修理を終えた鍵盤とアクションを戻し、半日ほどの時間をかけて調整作業。

音が半音ほど下がっていたため作業中に計3回ほど行いました。思い切り上げてもすぐに下がってきてしまうので時間の許すかぎり弦を引き上げます。

ピアノが3タイプの大きいものであったので調整後はタッチもしっかりとした弾き心地で当時の良いときの状態を取り戻すことができました。あとはこまめなメンテンスで状態が安定してゆきます。

奥様がピアノを、娘さんがヴァイオリンを弾かれるとのことで鳴るようになったピアノの音色を聴いて喜んでられました。

長時間のなかなか過酷な作業中、かーわいいワンちゃんが寄ってきてくれて癒されながらお仕事ができました。

こういったあまり見かけない魅力的なピアノも日本にはまだまだ眠っているのですね。


以上最近の大きな修理事例でした。




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