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スターウォーズ 完結

2019.12.25 Wed

スターウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け

見てきました。期待通り、文句のつけようなくスターウォーズスカイウォーカーサーガの完結がなされてスッキリしました。

自分が産まれた時から公開されてきた物語が40年の時を経て終わり感慨深いものがあります。昔の作品を思い起こさせる場面も多々あり、亡き父親とTVでよく観た想い出などが思い起こされました。

最近の公開作品は全て人生や音楽の先輩であるとら師匠と観にいっているのですが、それも何かかけがえのない想い出です。


科学と人間の能力とのせめぎ合い、いくら文明が発達しても人間の無限なる力に最後は帰結する。

単なる宇宙戦争映画ではなく様々なメッセージが隠されています。
暗黒面に知らずに知らずに支配されている世の中に一筋の光、希望を信じるものたち。

絶対支配体制のなか人間の本能が目覚めていくのは誰も止められない。

アメリカの作った単なる戦争賛美の映画とは思えない、何かそういうものを感じます。

戦って勝ち得る自由、正義が作品の根底にはありますがそうではない東洋的なアジア的な思想や行動もジェダイの中には見ることができます。

さてこの流れで東京のスターウォーズ展、そしてアメリカのギャラシーズ・エッジへと夢は広がります。
スターウォーズと言う映画と共に生きて良かったです。



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映画 蜜蜂と遠雷を見て

2019.10.31 Thu

ピアノ仲間の間でも話題となっていた蜜蜂と遠雷ようやく見てきました。

仕事柄見ておかないとと言う事もありなんとか隙間時間に映画館へ。

が、のっけのピアノの音が聴こえるシーンから眠気が…
なんとか立て直しストーリーがわからなくならないようにと思い目を開けました。
しかしなにか仕事場にいるようで落ち着かない苦笑

以下ネタバレもあるのでまだ見てないかたはご承知おきを。

小説を読んでないのでなんとも言えないのですが、そもそも映画化を前提に書かれたのかなと。
それかだいぶ大事な部分が省略されていたのか各登場人物に対してあまり感情移入できませんでした。

おおまかにはコンクールにおいての悲喜こもごもなのですが、芸術的才能のある奏者がトップにはなれなくそつなく完璧な演奏をする奏者がトップになると言うコンクールの矛盾みたいなものを描いています。
が、この映画に関してはそれが作り手の伝えたかった最大のところではなく、メディアを使った巧妙な刷り込みがされている事をおそらく気付く人はほとんどいないでしょう。

それが音を出せる映画化をする意味でもあったし、最初からその目的がなかったのであればヒットした小説に載っかった形なのかなと思う。

ファイナリストのひとりマサルカルロスの放った言葉、枠の外に出て新しいクラシックをやりたいみたいな言葉にその隠された悲願が隠されていたように思う。

クラシックのヨーロッパの厚い伝統の壁、それが近年のコンクールでは壊される手前まできている。
その危機を感じるように古典楽器を使ったショパンコンクールが始まった。

資本主義による文化の破壊は新しいクラシックの新時代を切り開くのだろうか。

芸術は新しいものが生まれなければ、これまでの繰り返しでは意味がないと思う。

環境的に退化しているような気がするのは気のせいだろうか?そのなかで新しいものが生まれるのだろうか?
環境の変化ではなくそれを使う人の進化なくして新しいものは生まれてこないと思う。

フィギュアスケートやラグビーのように商業化し競わせる事が目的となりそこへ到達するのが全てとなるような流れができたら、芸術としてのピアノは終わる。。

師匠から弟子へ脈々と人を通じて伝わってきた芸術、それがどのようなものなのかその教えを見失ってしまったら、内面の追求ではなく外へその意識が向くばかりになったらそれはエンターテインメントとなる。

内面の深みを描いて欲しかった。
でなければのだめのようにおもしろおかしいほうが映画として楽しめると思ってしまった。

注 まったくの個人的な感想です

さあ、次はスターウォーズの最終章に期待です笑


映画 羊と鋼の森

2018.06.25 Mon

ピアノ調律師が主役の映画 「羊と鋼の森」を観てきました。



以前に本は読んでいたのですが、映像となるとまた違ったおもしろさがあります。本で読んで想像していたところと合うところが多く楽しめまし
た。

https://youtu.be/cVmuY0DZSlk

主人公の山崎賢人くんも役柄ぴったり。コンサートチューナー役の三浦友和さんがよい雰囲気出してました。

ピアノには羊が住んでいるとの事でしたが、実は猫も住んでいます。

ウニャウニャ言ったりしているのですが、それをどのように調整するのかによって音色が変わってきます。

詩的表現が絶妙な感じで自分にはあまりない感覚だなぁと思ったり、いろんな面から勉強にもなりました。


それにしても映画館のアナウンスで…

ご案内致します、5番スクリーンにてご上映予定の゛万引き家族゛8番スクリーンにてご上映予定の゛家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています゛10番スクリーンにてご上映予定の゛羊と鋼の森゛のと聞こえてきて毒々しいタイトルが多い中でほっとするような映画タイトル。





映画の内容には触れられないので…
昨今の調律師の業界事情を少し。

この映画を見て調律師を志そうと思う人が増えるのは良い事ですが、あまり憧れだけで踏み込むのは後々困るかなと思います。

僕が調律師を目指した20年ほど前でしたらまだなんとかと言う感じもありましたが、そこからは年々厳しくなっていきました。

日本のピアノの歴史の中で僕らが子どもの頃がピークでした。その頃は納入調律が半年待ちとかもざらにあったらしく調律師も足りていなかったんだとか。楽器店時代よくその頃の自慢話を先輩がたに聞かされました。

その栄枯盛衰を見てきたしそれをもろに肌で体感してきました。


音楽業界が斜陽になっていったのはいろんな理由があり、他の業界同様な部分もあるのですが、それ以上に方向転換や進化が困難な事情があります。

それはピアノやクラシックはもうすでに完成されているものであって電化製品や車などのように新しいものが出てくるものではないと言う点です。

新しいものをいくら出してもそれは完成されたものの模倣品や代替え品に過ぎないのであってそれを超えることはできません。

良いものを更に深めていかなければならないのに維持ができないばかりか品質の低下は目にあまる状況…

今は良い羊がいないのかもしれけれどそれにしても、だ。


良いものをいかに守っていくのか、その文化が根付いていない日本の楽器業界はどうしたらよいかわからなくなっています。

ほんとうの演奏家の求めるものとの乖離が進み、電子ピアノとアコースティックの区別がなくなってきている。

音色のよくなった電子ピアノと現代の音色の変化のつけられないピアノとの差別化は困難。

綺麗に鳴っているけれどその一本調子でお腹満腹になり飽きてくる音色。美人も3日で飽きるとはこの事でいろんな表情を見たいと思ってしまう。化粧で塗り固められた音は変化に乏しい。

誰が弾いても同じように聞こえるのは造り込み過ぎているが故か。不完全でもっと遊びがあっていいと思う。

もっと深刻なのはそれがわかる人間が少ないと言う事で、電子ピアノで良しとなるしそれを売る人間も教える人間も明確な確信がないと言う事。

高度経済成長のなか新品がおもしろいように売れた時代がありメーカーや楽器店がその波に乗って乱立した。

新品が売れなくなってくると中古業者が台頭し財を築いた。

それで、そのあと、はどうなるか、これから世に出てくる調律師は短期間での経済的な成功は不可能に近い。

先の事を何も考えてこなかった業界の成れの果て… まさに今直面している現実。

メーカーは国内に見切りをつけ海外に出て行っている。アジアを新たな市場としてピアノを売りまくり、次はインド、アフリカへと目が向いている。資本主義経済のなかで新たな土地を食いつぶすまで増大し続ける。

全て食いつぶしたら宇宙へでも出るつもりだろうか? しかしそれが資本主義の原理。


置き去りにされた調律師は海外へ出ていくかしないと食ってはいけない。


今や調律師は″絶滅危惧種″と言っても過言でない。


新たな時代を生きるこれからの調律師はどうすればいいのか?

国内でやっていくにはこれまでの考えを転換させる必要がある。

調律師は過去からある価値あるものを維持修復に力を注ぐ必要がある。

より技術的に高度なものが求められる。

そして演奏家から多くを学ぶ必要がある。技術者が良いと思う音と演奏家が求めるものは違う、ことが多い。

自分たちは良いものを作っているはずだとの思い込みは危険。
ホンモノの演奏家の意見を取り入れる必要がある。


考えようによってはやり甲斐のあるとてもよい時代だと僕は捉えているのだけれど、それがみえていないと苦しいばかり。

今後もう持ちこたえられなくなり倒れる楽器店が更に増えていくと思う。

映画のような小さいながらも人を大事にしぬがら地道にやっているようなところは残っていけるかもしれない。残念ながらそういうところが皆無と言ってもよいのが残念な状況なのだけれど、それが現実であって映画のように幸せな状況はないと言ってもよいかもしれない。

現在どこも仕事ができる人がいない人材不足な状況で、仕事はそこまでないからなんとかなるかもしれないけれど発展は見込めないところが多い。
人材を育てる事をしてこなかったのでベテラン層がぽっかり抜けている。
僕の世代は特に顕著で調律学校に50名ほどいても続いているのは5名とかそんな感じなのだ。


かなり厳しい業界であることは間違いないです。

僕が調律師になろうと思ったときに相談したかたにはやめておいたほうが良いと言われたのですが、そこにはいろんな意味があると今は理解できる。

僕が今学生さんに聞かれたらよい仕事だよと勧めるだろう。

しかし辞めておいたほうが良いと言われてもやるんだと思うような人間でないと続かないのも事実かもしれない。

今回の映画が業界として期待されているのは間違いないと思うし、業界としては藁をもすがる気持ちだと思う。


医学会のイメージアップのために医療ドラマは多額の資金をバックアップされているし、それはいろんな業界でなされていること。

今回はY社が全体に渡りいろんな場面でうまくアピールしていたなぁと、、


たまたま出てきた原作に乗っかったような事でしょうが、業界的には根本的な解決にはならないと思う。

原作がとても良いので純粋に見ればヒューマンドラマとして胸の熱くなるものがあり良いものでした。

演奏者と心を繋ぐじゃないけどそんな初心を思い出させてくれたのです。

映画「風立ちぬ」をみて

2013.09.07 Sat

最近はブログを書くこともめっきり減ってしまいました。。

いろいろありすぎて何から書けばいいのやらと言うような状態ですが、ようやく時間ができてきたこともありぼちぼち書いていこうかと思います。反面最近では書くことの意味を見出せなかったりもするのですが、思ったことを吐き出す場として気が向いたときに読んでもらえれば幸いです。


さて、毎日いろいろなことがありますが、今日は宮崎駿さんの引退会見がありました。

そんなことは意識してなかったのですが、空き時間ができたため気になっていた最新作の「風立ちぬ」を見てきました。

ひとことで言うといい映画で楽しめました。

以下ネタばれもあるので見てない人は見てから読んでみてください。






ゼロ戦の設計者、堀越二朗氏のお話とのことで正直あまり期待はしていませんでした。戦争映画なのかなと思っていたからです。

しかし戦争に関わった技術者の心情、宮崎駿さんの飛行機に対する想いがよく伝わってくるヒューマン映画でした。

しかしながら人間は戦争をすることによって技術を進歩してきたと言う事実は私の中では重い事実です。

競争や争いの中で努力し進歩するのが人間、その積み重ねが今の世の中を作ってきたのですね。


映画のなかで描かれている堀越氏が”ピラミッドの世界”に生きているのでなく自分がただただ”したいこと”のために生きていると言うこと。

原爆や原発を開発した人もそうだったのかもしれない。技術者としての未知へのものへの好奇心、探究心が原動力となりそれがもたらす結果については考えない。自分のやりたい研究をやらせてもらえる技術者としての充足感がそこにあるのを感じました。

駿さん自身もそうなのかな、と。



飛行機とは単なる殺人兵器ではなく美しいもの・・


舞台の中心はここ愛知県、名古屋を中心として描かれています。昔の名古屋の風景は興味深いものがありました。

恥ずかしながら地元の歴史すらあまり知らない自分がいます。飛行機製造の中心地だったこと、映画を通して初めて知りました。
しかも南区と言う今工房のある近くに工場があったことを知り、モノ造りの拠点としての中部地方、南区の歴史をもっと知ってみたくなりました。


私たちは自分の国の歴史についてほとんど教えられてきてません。特に戦争に関しての歴史は何も知らないと言っていいかもしれない。

戦争時の歴史の事実も詳しく教える必要があるのではと思います。

あの世界に名を馳せた優秀なゼロ戦が造られたと言うことは誇りでもあります。そういったことは教えられないのですね。歴史の影に素晴らしい技術者がいたこと、こういった映画がなければ知ることもなかったでしょう。


関東大震災や戦争など時代に翻弄されながらも生き抜く昔の人の強さ、今の日本に失われつつある家庭のしきたりや礼儀、人と人のつながりを感じる部分もあり、貧しいけれども古き良き時代の力強いエネルギーを登場人物から感じました。

こどもに生きている価値がある世界なんだと言うのを伝えたい、と言う駿さんの想い、そんな想いのこもった映画の数々に夢を与えてもらい大人になった今でも私の心を刺激する何かが「風立ちぬ」からは感じとれました。


それにしても名駅前に描かれていたカブトビールが気になる。。




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調律師からみた映画ピアノマニア

2012.04.16 Mon

映画、ピアノマニア見てきました。ようやく、仕事の合間に時間を作れ、終了してしまう前に間に合いました。


東区は東桜にある名演小劇場。前の職場である楽器店がすぐ近くなのでお昼ときなどたまに散歩してたので存在は知ってましたが映画館だったのですね。昔ながらの雰囲気ある、子供のころにあったような映画館です。

名演小劇場


名演小劇場
名演小劇場 posted by (C)sarapiano


大きな地図で見る


この映画、最初に調律学校時代の同期から電話で聞き、お客さんからもお手紙をいただき知りました。

調律師が主役の映画なんてそうそうあるもんじゃない。普段は脇役の私たちとしては少し心躍るものでした。


実際は映画と言ってもドキュメンタリーになっていて実際の作業風景をそのまま撮って編集したと言う感じです。

調律師の作業風景と言っても今回はコンサートチューナーのドキュメントでした。

コンサートチューナーとはコンサートなどの仕事を中心に活動しているいわば花形の調律師です。調律師になろうと思う人は一度はここを目指すのではないでしょうか?


一般に調律師とひとくくりに言いますがその実態はさまざま。家庭まわりをひたすらやる人から工房に一日こもっている人、コンサート調律専門の人、営業や経営がメインの人。それらがまざったりしながらいろんなタイプの調律師が形成されてます。


映画に登場するピアノ調律師はシュテファン・クニュップファーと言うかた。スタインウェイで技術を学んだっぽいですが、独立して活動している感じでしたね。自分の工房持って時間の使い方が自由でしたし、とことんまでピアニストの要求に応えようと思ったら必然的にそうなります。


ピアニストはブレンデルやランランと言った知ったお顔が出てきますが、映画の核となるのはフランス人ピアニスト・ピエール=ローラン・エマール(Pierre-Laurent Aimard, 1957年9月9日 - )です。

私このかたのことはよく知りませんでした。あまり日本では知名度ないような気がします。


とにかく音色に対する要求が細かい感じでしたが、いくつか思うことろもあったので書いてみようと思います。


今回はCDへの録音風景とのことで楽器の選定から始まり楽曲に合う音色をシュテファンが作っていくと言うものでした。
まあその際なんとも型破りなこともしてまして、テニスボールでの試弾機やピアノに取り付ける反響板などなど、見たことない感じ。

その前にピアノの選定があるのですが、スタインウェイ&サンズ社に赴き数あるD型の中から選ぶというなんとも贅沢極まりないことしてました。D型に一台一台個性がはっきりあるのは音色を聴いていておもしろかったです。


ピアニストエマールの要求はバッハの録音いわゆる”古典の演奏”をいかに頭に思い描いている音色で録音するかと言うことです。そのために録音に合うピアノを探してくれと調律師に要求してました。


ホールの中にもたくさんのコンサートグランドのストックがあるようで音色を聴いたりしてましたね。これは日本のホールにはないことで、通常1ブランドは1台しか置いてないところがほとんどです。ましてスタインウェイのD型がわんさか置いてあるなんてありえないです。



日本では大抵の場合ピアニストはピアノを選ぶことなんてできないし、調律師もあまりピアノに手を加えられません。

ハンマーへの針さしを禁止していたりタッチ変更などもできなかったりします。と言うかこれらピアノに変化を加えることはできません。それでも無理やりやってしまう人を知ってますが、やはりそのホールからは目を付けられ出入り禁止みたいな感じです。 信念があるのでしょうがどうしようもできないのが現実です。一台しかないわけですし・・


しかしながら与えられた環境で素晴らしい演奏をするのがプロたるピアニストと思っていましたがこの映画の語るところは少し違うようです。

演奏者の技法で音色を変える以前に楽器の音色を調整すると言うこと。もちろん技法も古典にして更に楽器もそれに近付けると言うことでしょうけど。

途中で見ながらチェンバロ等で録音すればいいじゃないと思ってしまいました。笑


まそれは置いといてもスタインウェイ以外のピアノは選択肢に入ってなかったのは違和感を感じました。

映画の舞台がウィーンのためベーゼンドルファーもピアノ庫でチラッと写るのですが、見向きもされない感じです(見向きしないような撮り方)。この辺りがスタインウェイ社の宣伝用映画なのかなと思わざるを得ませんでした。

とは言ってもやはり”スタインウェイ”が選ばれるのも理由があるわけで、今回のようにある程度音色を自在に変化させられるのもその要因かなと思いました。もともとの音がホールの隅々まで届くと言うのもあるのですが、他のブランドほどあくが強くなく純粋にピアノの音と言えばこれみたいなところがあるので演奏者の意図するところが表現しやすいのかなと思いました。


実際に映画のなかで音色を作っていく場面があるのですが、エマールはユニゾンのうなりまでとらえていて細かく指摘していました。その聴き方、聴こえ方は我々調律師のうなりの振動を聞いているのとは違うのかもしれませんが音色に対する表現はうなりの出かたと共通していました。

1つのキーに3本ある弦をどう合わせてひとつの音として聞かせるか。ふくらみを音の立ち上がりから出すのか遅れて出すのか等、さすがに次元の高いピアニストには聴こえているのです。


調律も音楽を作る重要な要素、いや適切な調律がなされていなければ意図する音楽を表現することができないと言う感じですね。それはかなり細かい音色まで聴いて演奏していると言うことです。


こと録音と言うことになればそれの極限まで追求することになり、反対にコンサートのような場面では調律の狂いや違和感と言ったものはその場で耳で調節して音楽を聞かせると言うことになるのかなと思う。

しかしまあ、録音は極限まで追及した世界とは言え編集作業でどうにでもなる。それが生きた音楽なのかと言うとどうなのかなと思うし自分的にはライブの一回きりの場面で生み出される音楽が好きかなと思う。

音楽は保存するものと言うよりその場で消えてなくなるものだと思うしその場の空気感が大事かななんて言う持論はあります。

録音は録音で後世に残るし、楽曲やピアニストを広く知ってもらううえではいいと思うけど再生機器によっては作り手の意図したものが伝わりきるとは思えないしそれはライブのものとはまったく別物なんだなと思う。



話がそれましたが、とにかくこのシュテファンと言う調律師もたしかに凄腕でピアニストの要求に応えるところはまさに”調律師”だなと思いました。柔軟に人に対しても対応できそうで適任と言った感じ。

日本のたまにいらっせる融通きかないベテランコンサートチューナーとは違いますね。


シュテファンが日本の技術者に対して触れる場面もあり、少し小バカにしてる感じでしたがたしかにと思うところではありました。
日本の技術者がきたとき響板に”ほこり”があるのを見つけて、シュテファンにほこりがありましたよと得意げに言ってきたと言うような場面。

あの場面で言いたかったのはもっと他に重要なところがあるのに、そこ?みたいなことでしょう。

細かいところまで気を遣い過ぎるくらい遣うのが日本人であって重要なポイントをおさえるのが向こうのできる人といった感じです。


限られた時間のなかで結果を出すには何をしなければいけないのか選択し、要領のよさと言うかある意味したたかさが必要かなと思います。そうでないとシュテファンのようなプレッシャーのかかる仕事ばかりしている人はまじめ過ぎたら精神的にやられます。


勉強になったと言うか、自分の思っていたことと符合したこともいくつか。

調律やハンマーへの整音時に音色を作るときのイメージがないと作りようがないので普段からいろいろな楽器の演奏を聴き吸収することが大事だと改めて思いました。

それが向こうにいると自然に身に付いていくと言うことなのかもしれません。ウィーンなんかはふらっと大聖堂に入ればパイプオルガンや聖歌隊のコーラスが聞こえてきたり、街を歩けば鐘の音色が聞こえてきたりと触れる機会も多いです。

それでもシュテファンはエマールの思い描く音色は作れなくて、コミュニケーションを取りながら再現していたように思います。D型のハンマーを新しいものに換えて、それをバッハの録音に使おうなんてエマールの音色に対する考えを聞いていたんかいあんたはとツッコミたくなりましたが・・


映画ピアノマニアは調律師のための勉強ビデオと言った感じですね。

私にはとても興味深く良かったですが、一般のかたはどうだったのでしょう?!狭い劇場でしたが10人も入ってなかったです(笑



追記:各方面から指摘があったので補足です。

名古屋の公開した名演では動員数が好調で期間を延長したとのことです。私は最後のほうに行ったので少なかったようです。たしかに公開されてまもなくして見に行かれた知人のかたによりますと満席だったとか聞いてます。

小さな劇場でしたがたくさんのかたにこの作品を見てもらえたようで嬉しいです。マニアックな調律師の仕事を少しでも理解してもらえれば幸いです。






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