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UX50Mhc 外装、内部修理

2018.12.31 Mon

UX50Mhc 外装、内部修理の様子

木目の外装ですがところどころかなりの痛みがありました。何か液体で反応し溶けたような感じになり色が落ちていました。










アクション関係もビスの緩みはじめ各部の調整必要な箇所が発生していました。

タッチの均一性を保つためにも内部アクションの調整は重要です。見えない部分ですが最も重要な修理箇所です。

弾き心地や音色にも関係してきます。




鍵盤を外すと内部はホコリやサビが多数。
フェルト関係は虫に喰われなくなっているところがほとんどでした。




赤いクロスがほとんどなくなっているのが確認できます。






鍵盤の要、バランスブッシングクロス、フロントブッシングクロスも酷い虫喰い状態






フェルト類の全て交換を済まし本体へ組み入れて整調と言うアクション部分の調整を施しました。





調律も済ませお客様宅へ搬入。
運送の手配もします。





畳のため防震インシュレーターにて設置をし安定させます。ゴム製の深さのあるお皿で足に付いているキャスターを固定させます。
運送にて狂いの生じた音を調律し完了。





塗装の変形のあった箇所も綺麗になりました。

喜んでいただけよい仕事ができました。
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アップライトピアノソナタ(SONATA)の修理

2018.12.04 Tue

アップライトピアノソナタ(SONATA)の修理作業の様子です。

修理前の内部の様子です





外装の剥がれが全体的に発生していたため接着剤を流し込み圧着処理。





 

内部の錆もかなりあるので磨きます。




内部のアクションも虫喰いや錆があり修理。

フロントブッシングクロスを交換します。






本体上部も虫喰い状態



フェルトを張り替えました。




なかなか剥がすのも難儀しました。




鍵盤下の汚れもしっかり掃除します



本体の中も隅々まで掃除

綺麗な木目が出てきました。




鍵盤関係のフェルトを交換したりして修理完了後にアクションを組み入れて調整です。タッチを整え弾き心地よくします。





外装を隅々までチェックすると化粧板が剥がれかけているところが見つかり対処。乾燥によるものかと思いますが、再発しないように危険そうなところへも接着剤を流しておきました。



組み立てして各部チェックして弾きこんでみて音もチェック。

外装は綺麗な木目が出ています。





出会ったことのないレアな一台、修理もなかなか大変なものでしたが小型ながら鳴りがよく舶来ものの音色が気持ちよく満足いく仕上がりとなりました。

お客様宅へ運びいれ運送により生じた調律の狂いを修正し、お部屋に合わせた響きで納入調律を施しました。





とても喜んでいただけ苦労が報われるのと同時にこれから気持ちよく弾いていただける事が嬉しく満足度の高い仕事となりました。


カワイアップライトピアノBS-1A修理

2018.12.04 Tue

カワイアップライトピアノBS-1A修理作業の様子です。

工房へ到着したピアノの外装を外し鍵盤を外します。

鍵盤のフェルト(ブッシングクロス)が虫に喰われていたので全て交換します。





これで鍵盤のガタつきが解消し安定した弾き心地が得られます。

内部のアクションが長年の湿気を帯びており動きが悪くなっていたため全て取り外しセンターピンを交換します。





この細い金属製のピンがアクションの関節部分となっており各部の動きを支えています。この金属のセンターピンが錆びたり周りのクロスが湿気により膨張したりすると動きがとたんに悪くなってしまいます。



外装、椅子を磨きあげて仕上げました。
全体的に油のようなものがこびりついていて光沢を出すことがなかなか大変でしたが満足の仕上がりとなりました。

 

新築のお宅に無事にお届け、これからレッスン予定のお嬢さんにかわいがってもらえそうです^_^

スウェーツピアノ修理

2018.02.10 Sat

昨年末から夜なべして少しずつ修理していた得体の知れないオールドピアノ。ようやく仕上がり現地にて調整作業をしてきました。



Chas.Thwaites & Co 鍵盤蓋にはこう印されています。



今になって正確なつづりも判明しましたが、当初はなんて書いてあるのかわからず素性を調べるのに手間取りました。

このピアノの正体はなんとスウェーツ商会と言う明治から横浜の居留地にあった楽器商のブランドでした。

ピアノ業界ではドーリングピアノが名が知れているのですが、その同じ時代にモートリー商会と並びスウェーツ商会も横浜で名の知れた楽器商であったようです。



山葉さんや西川さんがピアノを製造する前の話、横浜の外国人居留地から西洋の楽器洋琴(ピアノ)が輸入または製造?されていた。

今回のピアノもそのときの一台のようですが、内部のどこにもYOKOHAMAの文字がないので輸入品である可能性が高そうです。
 
紙パンチングに使われていた紙も英字が印字してある新聞かなにかのもので、イギリス?での製造なのかなと思われます。



当時ピアノを買えた人と言うのはしかるべき地位のあるかたかと思いますが、この持主のかたの家系もそのような流れで代々ピアノが受け継がれ名古屋の地へ落ち着いたようです。

お子さんが小さい頃は弾かれていてメンテナンスもしていたようですが、そのうちさすがに調律師もサジを投げそのままになっていたようです。
最初鍵盤を押しても出る音のが少ないくらいの状態でしたが傷んだ部品を修理しなんとか音が出る状態へできました。





予算の都合上オーバーホールなどはできず既存の部品を使う方向で修理を進めてきましたが、素性がわかりオリジナルの部品を極力残す修理をしていて良かったと思いました。













横浜歴史博物館に一台展示があるようですが、日本に現存するのはおそらく数台とか言うものかと思うと資料的な価値があるのではと思います。

日本のピアノ文化の始まり、西洋文化が花開いていた横浜を感じるようなその音色、これが驚くほどよく鳴るのです。

100年ほど経っているとは思えません。響板はヒビだらけなのにしっかりと鳴っています。

調律中に弦が何本も切れたり、まだまだアクションの調整箇所もあるので後日改めてお伺いする事となりました。

その時に音が録音できたら復活した音をお聞かせできるかと思います。



横浜市歴史博物館のホームページにスエーツピアノの記載があります。
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/kikakuten/2003/54/

テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

ヤマハアップライトU7H 修理

2017.03.05 Sun

ヤマハアップライトピアノU7Hの修理をしました。
今回は外装補修と内部の修理調整です。使っていないピアノを使ってくれる人にとの事で良い状態へしてお渡しします。
U7Hはアリコート仕様の当時のHシリーズ最高級機種。
長年の汚れや錆などがあり本体をバラして部品ひとつひとつを見ていきます。

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外装のキズや付着物による変色がありました。汚れを落とし傷をうめて色をつけて塗装仕上げ処理します。
裏側も長年のホコリがたんまりたまってます。ホコリを除去して拭き掃除をします。



ペダル付近の手入れは重要です。雑音等の原因となるのでしっかりと処理。磨耗部品があるため取替えます。



金属類も全て外して磨きます。



中のハンマーフェルトの溝があるため表面を少し削りならします。ファイリング作業と呼びますがこれで音色が均一となります。弦の当たる間隔や高さなどを揃えます。



中のアクションの調整は念入りに行います。湿気の影響を受け動きが悪くなっている部品を交換したりします。
主にセンターピンと呼ばれるピンや摩耗しているフェルト類です。
アクション修理後、ハンマーフェルトの弦溝を少し残して綺麗になっています。



外装塗装補修もうまくいきました。











無事に納品となりとても喜んでいただけました。

保存環境が良かった事もあり音の鳴りもよくさすがの7グレードと納得の一台でした。