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カワイアップライト、ねずみ害修理

2015.07.13 Mon

カワイのアップライトピアノ、ねずみ害修理の様子です。

お見積もりにお伺いし中を開けたらマフラー(弱音)フェルトが半分以上なくなっていました。

これは…

と思いアクションを見るとちぎられたマフラーフェルトがたくさんつまっている。こういうことするのはねずみさん以外にありません。

ピアノの中で部品のフェルトで巣を作ってしまうのです。



ハンマーもかじられる被害が。





これくらいのかじられ具合でしたらハンマー交換なしでなんとかなります。

先端部品がやられていると厳しいです。

ダンパーもところどころ虫食い。



金属部品の錆もかなりきている状態。












ネズミのおしっこで、さびさびです。

すべて可能な限りサビを落としアクションの駆動に支障出ないようにします。


内部の調整をし調律。ピッチがかなり下がっていたため2回半ほど上げる作業をしました。

背の高くないピアノですが驚くほど鳴るようになり良かったです。アコースティックピアノは調整すると年代に関わらずほんとによく鳴るようになります。最初の状態が大変だったこともありますが、かなり満足なピアノに仕上がりました。



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ヤマハ No.300 運送、修理、調整作業

2015.05.13 Wed

先日ピアノ調律調整へ行ったときの様子です。

YAMAHA No.300



ご実家に眠っていたピアノを再生してこれからピアノレッスンをするお子さんのために使っていきたいとのことで運送の手配をして新居に運び入れての作業となりました。
年代物のピアノですが過去に一度オーバーホールされている様子。

使える部品はそのままに調整しました。
この時代のピアノは適切に調整を行うとほんとうに良く鳴ってくれます。

しかしながら修理中に思わぬことが発生し修理箇所が増える事があるのも年代物のピアノにはつきもの。


現地で修理をするとなるとなんともしてもその場でどうにかしないといけなく、セオリー通りにいかないことも多々あります。

一台の調整をいかにして時間内にまとめて長く不具合なくよい音色で弾いてもらえる調整をするか。

試行錯誤、経験や勘がものを言う世界です。

中の造りがしっかりしています。側板の厚さや響板の材質など今のピアノと比べて違いを感じます。



内部の清掃。ホコリやゴミ、カビ等を除去していきます。



部品と部品の接点に潤滑剤を塗ったりして動きを滑らかにしていきます。


鍵盤も汚れを落とします。弾くときに最も気になるところですね。


アクション部の調整。専門用語で整調と言います。この作業がとても大事。

タッチの均一さが弾きやすさを左右します。音色にも影響を与えます。


フェルトが虫に喰われたり磨耗していたため全鍵盤交換します。


左が虫に喰われたフロントパンチングクロス、右が新しいもの。


クロスの厚さも変形して薄くなってしまっていました。



鍵盤の高さや深さの調整など基本的な部分を大事に全体を組みたてていきます。




きれいな木目です。この時代に木目のピアノを持っていたおうち、しかるべきところだったかと偲ばれます。



木目ウォルナット、猫脚の椅子をご注文いただき組み立てました。




今回オーダーしてくださったかたは古いものの価値がわかるかたで、私のしていること、したいと思っていることを理解して信頼して任せてもらえました。

ものの見方が共通するとピアノ以外にも通じ合う感覚があり信念を持ってやってきたことが伝わり嬉しかったです。

少しずつ増えているそういったつながり、大事にしていきたいです。

YAMAHA-U2H ヤマハアップライトピアノ修理

2014.08.22 Fri

ヤマハアップライトピアノU2Hの外装、内部修理の様子です。

40年知く時を経て外装の汚れがかなり激しいピアノ。タバコのヤニがかなり全体にこびりついていました。



特に鍵盤蓋の汚れが酷く煙草のヤニと汚れで完全に艶がなくなり艶消し塗装のようになっていました。













外装関係を解体してひとつひとつ手を入れていきます。





まずは鍵盤蓋の汚れを落としていきます。なかなかヤニが落ちてくれません。中性洗剤を使い根気よく汚れを落としていくと光沢の層が出てきました。





ヤニをざっと落としてから機械を使い研磨。輝きが戻ってきました。


内部も清掃。



ペダルも外して掃除、金属部を磨いて潤滑油を塗り動きを滑らかにし雑音対策。
その他磨耗したクロスを交換したりできるだけの処置を施しました。






アクション部分、バットフレンジコードの交換。ほとんど切れてスプリングの支えがなくなってしまっています。スプリングが折れている箇所も。



新しい白いコードへ張り替え。





ダンパーロッドを外し磨き、各部のネジしめ。



ダンパースプーンの汚れや錆も落とします。


鍵盤バランスブッシングクロスが虫喰いのため張り替え。



黒鍵の欠けがあったため鍵盤を張り替え。



中は空洞だったりします。



キズついて欠けてしまった黒鍵。




鍵盤下のフェルト類を交換。



鍵盤を入れて調整。各部スムーズに動くよう根気よく調整します。



整調と呼ばれる作業。アクションの動きをスムーズかつバランスの取れた動きにすることによりタッチ感を揃えていきます。



鍵盤押さえフェルトの張替え。



マフラーフェルトの張替え作業。随分色が変色し縮んでいました。今回のように厚いフェルトが必要な張替え修理はなかなか大変です。厚いフェルトを取り扱っているところがなかなかないのです。







汚れを落として磨いたらピッカピカになりました。変な話汚れが塗装面を守っていて変色や変形が少ない状態、当時の塗装面が姿を現しました。






後日お客様宅へ納入してから仕上げの調律作業。各部チェックしながら環境に合わせて音を作っていきます。



とても喜んでいただけコツコツと仕上げた甲斐がありました。

ディアパソンアップライトピアノ 126CE

2014.08.14 Thu

ディアパソンアップライトピアノ修理の様子です。

今回のピアノはDIAPASON 126CE です。以前に外装、内装の修理をお願いしていただいたかたからのご紹介で引き受けることになりました。

今回も工房へお預りしての外装磨き、内部修理となりました。

まずは外装をチェックしキズの深さなどの状態を見ます。場合によっては塗装が必要となります。


























外装を部品ごとにポリッシャーで磨き入れしていきます。あくまで外装に過度の負担をかけないよう注意深く機械を使います。



ピアノを倒して裏側のお手入れ。普段手の入らないところだけにビスの緩みなど発生していることが多いです。底板を留めているネジをしめます。



キャスターにも注油し動きを良くします。ネジが一本外れかかっていました。これは危ない!



ピアノの裏側、響板をお掃除。こちらも普段手の届かないところだけにホコリがたんまりとたまっています。






内部アクションのお手入れ。まずはホコリをエアーで吹き飛ばし隅々まで掃除。ホコリがたまっていると動きに支障が出ます。



鍵盤を一鍵ずつ磨きます。





ダンパーロッドを外して磨きます。手間のかかる作業ですが後々手を加えることがなかなか困難なため外せないところです。



年数経るとけっこうの錆が出ています。
磨いて光らせます。



ダンパースプーンも根気良く一本一本磨きます。




ハンマーの表面を削りならします。最小限度にとどめるのが私のこだわりです。少しでも長く使って欲しいです。



アクションの整調と言う作業を施しタッチ、音色を整えていきます。
この作業が調律に大きな影響を及ぼします。



内部の調整が終わったら外側を組み付けて完成です。









最後に何度も弾いてチェックします。ハンマーをなじませる意味もあり重要なことと考えています。


無事依頼主の元へ戻っていきました。








現地の響きに合わせ調律をして完成。今回はおうちのリフォームのため3ヶ月ほどお預かりしていたため納入されていくのが名残り惜しくもありました。

ディアパソンピアノ特有の音色が出ていて、その上に輝きの増した活きた音色となり気持ちよい弾き心地、音色となりました。

とても喜んでいただけきれいになったお部屋にもマッチしてかわいがってもらえるものと思います。


ATLAS アトラスアップライトピアノ修理

2014.07.05 Sat

アトラスのアップライトピアノを修理しました。
内部の修理調整、及び外部の修理です。

アトラスブランドのピアノは現在ではその姿を消してしまいました。ピアノが飛ぶように売れた頃はずいぶんと生産台数が多かったようですが、ピアノ産業の衰退と共になくなってしまいました。残念です。

外装のホコリや汚れ等かなりありました。







裏側につもったホコリ。歴史を物語ります。



中も金属類のサビなどが。



内装の掃除、サビ落とし、調整など時間をかけて行います。



響板に付いているマークは神話の巨人。



アトラスはギリシャ神話で地の果てで天球を支える巨大な神。

名前にブランドとしての想いを込めたのでしょうね。


横に倒して作業をします。部品を外していくと至るところにゴミがつまってます。





ペダルや金属類の磨き入れ。






外側は見えるところなのでその差は歴然ですが、中の調整がなにより大事です。

理想的なタッチ、音色になるよう細かな作業を繰り返します。



ダンパーのロッドを磨きいれ。面倒でもこのあたりをしっかりやっておかないと雑音や動作不良につながります。





納入前のアトラスピアノ。



最後は弾いてチェックします。
実際に弾かないとわからないこともあります。



無事お客様宅に納入。マンションの7階でしたが運送屋さんがいつものようにスムーズに入れてくれました。
喜んでもらえなにより、いろんな苦労が報われます。